農水省支援「フラッグシップ輸出産地」 大山乳業が県内初認定 特殊パック輸送など評価

 日本の農産物の輸出拡大に向けて農林水産省が支援する「フラッグシップ輸出産地」に、大山乳業農業協同組合(琴浦町保)が認定された。香港への生鮮乳製品の輸出や、特殊パックやチルド輸出などの取り組みが評価された。鳥取県内の事業者が認定されるのは初めて。14日に鳥取市内で認定証授与式が行われる。

 フラッグシップ輸出産地は、輸出先の規制やニーズに対応した輸出▽一定の量または金額の輸出実績▽サプライチェーンを構築した継続的・安定的な輸出―を全て満たすことが要件。認定されると、補助事業の優先採択などが受けられる。

 同組合は生産から販売までの一貫体制を行っており、韓国や台湾などにアイスクリームを輸出。3月からは香港にブランド商品「白バラ牛乳」をチルド牛乳として輸出している。

 香港への輸出では、生乳の加熱温度を国内向けの120度から132度に上げて殺菌し、紙パックの内側に特殊加工を施して賞味期限を延長させた。また、香港市場の要望で日本と同じパッケージを使用しているため、成分表シールは従業員が手作業で貼っている。

 同組合営業課によると、海外の牛乳は130~150度で加熱、滅菌して常温で販売するのが主流で、チルド牛乳は現地消費者から好評という。同課の担当者は「引き続き、輸出実績を伸ばしていきたい」と話した。

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