航空自衛隊美保基地(鳥取県境港市小篠津町)で28日、航空祭が開かれた。新型コロナウイルスの影響で中止が続き、2019年以来4年ぶりの開催。アクロバットチーム「ブルーインパルス」(宮城県・松島基地)が6年ぶりに飛来して多彩な航空ショーを繰り広げ、県内外から訪れた約4万人のファンを魅了した。
ブルーインパルスは空自唯一のアクロバットチーム。一糸乱れぬ精密な飛行と難易度の高い技を次々と繰り広げる航空ショーが高い人気を集める。美保基地では17年5月の航空祭を最後に飛来がなかった。
航空祭では、C2輸送機による編隊飛行や新型空中給油輸送機KC46Aの航過飛行など次々と展示飛行を披露。地上ではさまざまな航空機が展示され、来場者がカメラやスマートフォンで撮影していた。
最大の呼び物、ブルーインパルスの曲芸飛行は6機の一斉横転や急上昇・急降下など難易度の高い技を繰り広げ、会場を沸かせた。
倉吉市の小学4年生、山田修也君(9)は「機体同士がすれすれに飛ぶところがかっこよかった。また見てみたい」と感激していた。