歩きたい商店街に 米子・角盤町アーケード改装

 鳥取県米子市の中心市街地商店街「える・もーる1番街」(同市角盤町1丁目)のアーケード改装工事が完了し29日、現地で完成式典があった。発行ダイオード(LED)照明を天井に配置し、夜でも明るく歩きやすい空間を創出。地元の経済や行政関係者が出席し、中心市街地の活性化と市が進める「歩いて楽しいまちづくり」の実現に期待を寄せた。

 

 アーケードを所有する角盤町商店街振興組合(森紳二郎代表理事)が中心となり、国や県、市などの支援を受けて改装。天井には自在に色を変えられる約8万5千球のLEDを設置し、午後6時から午前2時まで点灯する予定。災害対策として屋根には照明を約72時間点灯できるだけの電力を確保できる太陽光発電機器を搭載した。

 式典では、点灯の合図とともにアーケードが鮮やかに彩られ、会場からは大きな歓声が上がった。米子北高吹奏楽部が演奏する「銀河鉄道999」の曲に合わせてLEDで表現した新型やくもが天井を疾走するなどお祝いムードを演出。来場者は音楽と光の供宴に見入っていた。

 また、式典では同組合や市など6者が災害協定を締結。災害時には市の要請を受けて施設や駐車場を開放する。

 伊木隆司市長は「(改修は)新しい商都をつくる上で一つのポイントになる。街の盛り上げの起点にしていきたい」と強調。森代表理事は「さらに地域に人が集まるよう、地域や官民が一体となってまちづくりを進めていきたい」と話した。

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