山陰柴犬鑑賞会 4年ぶりに開催 県内外から過去最高の集いに

 国の天然記念物で鳥取県固有の小型犬「山陰柴犬」の鑑賞会が4日、湯梨浜町宇野の宇野地区公民館駐車場で4年ぶりに開かれた。県内外から約100匹と飼い主ら約300人が来場し、過去最高の人出となった。飼い主同士が犬を挟んで交流を温め、会場は山陰柴犬愛にあふれた。

 山陰柴犬は絶滅の危機が何度かあったが現在は県内で約450匹、県外で約80匹が飼育されている。鑑賞会は、山陰柴犬の普及や飼い主の交流を図ろうと山陰柴犬育成会が開いている。

 県内を中心に遠くは神奈川県などから参加。同育成会の尾崎哲会長は「鑑賞会は品評会ではなく、情報交換や交流の場。大勢の来場に、皆さんの犬に対する愛情が衰えていないことが分かった」と喜んだ。

 昨年8月に生まれ2カ月後から雄の「候(こう)」を飼い始めた京都市左京区のゲストハウスオーナーの桂弘一さん(71)は、「マイペースでべたべたしないのがいい。毎日比叡山中腹まで散歩している。お互い元気だ」と笑った。

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