最後の田植え力合わせ 統合控えた上小鴨小児童ら 

 倉吉市福山の上小鴨小(淀瀬由美校長)は、創立134年を数えるが来年度は同市中河原の小鴨小と統合するため、本年度が最後の年。上小鴨小では長年にわたり、近くの学校田で米作りの体験学習に取り組んでおり、地元の老人クラブと保護者の協力で、全校児童で最後の田植えを実施した。

 老人クラブのメンバーから苗の植え方を習った児童たちは、もち米の苗を手にそろりそろりと泥田の中に入り一列に並んだ。田んぼに張られた数珠縄の赤い玉を目印に、次々と苗を植えた。上級生が下級生に植え方を教えたり、泥で足が抜けなくなった児童の手助けもしていた。

 初めて田植えをした1年は「面白かった」「足が抜けんかった」などと楽しそうに話していた。

 5年の谷口莉都歌(りつか)さんは「地域のいろいろな人にお世話になって、米作りができることを知りました。おいしい米ができたらいいなと思います。この後は、5年生が中心となって田んぼの世話をします」と元気よく話した。

 老人クラブの向井弘志さんは「上級生と下級生が協力し合って、上手に田植えができたと思います。子どもたちが楽しんでいたので良かったです」と振り返った。

 (関金通信部・高多俊子通信員)

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