6月1日、鳥取県内の主な河川でアユ漁が解禁される。日野川を拠点に活動する瀬田匡志さん(47)=日野町安原=は、数々の全国大会で結果を残す友釣りの達人だ。今シーズン、ビッグタイトルの一つ、ダイワ鮎マスターズで、前人未到の4回目の優勝に挑む。
友釣りは、おとりのアユを縄張りに入れ、怒って攻撃してくるアユを針に引っかけて釣る日本独特の釣法。瀬田さんは、荒瀬から豪快にアユを引き抜くスタイルで定評がある。「醍醐味(だいごみ)の一つは、なんといってもやりとり。アユの引きをいなして、やるかやられるかの駆け引きがたまらない」という。
友釣りとの出合いは小学4年のとき。夏休みに自宅近くの日野川で、友釣りをする釣り人を見かけた。かかったアユを一瞬のサオ操作で押さえ込み、一気に引き抜いてタモでキャッチする一連の技に衝撃を受けた。独学で始め、一気にのめり込んだ。