変わる池 湖山池汽水化12年(下)劇的な変化 種の多様性が低下

 湖山池(鳥取市)の汽水化は、水質改善による悪臭の解消や、ヤマトシジミの産地化などの恩恵があった一方、動植物を含む周辺環境に劇的な変化を起こした。汽水化前の2011年の調査では805羽だったガン・カモ類が、24年は8395羽で約10倍と激増。反対に水生植物は激減し、貝類や魚類も汽水種への置き換わりが進むなど、種の多様性が低下している。

 日本野鳥の会県支部による湖山池のガン・カモ類の調査によると、キンクロハジロは11年の156羽に対し、24年は13・1倍の2049羽。スズガモは7羽から693倍の4851羽となった。同支部役員の下田康生さん(70)は「異常な増加で生態系への影響が心配」と指摘する。

残り 862 文字
このページは会員限定コンテンツです。
会員登録すると続きをご覧いただけます。
無料会員に登録する
会員プランを見る
会員登録済みの方
この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事