鳥取県の伝統工芸品を切り絵で表現するワークショップが6月29日、JR鳥取駅前の風紋広場で開かれ、参加者は工芸品の形や質感を確かめながら、紙のアート創作を楽しんだ。
県内の伝統工芸品では、因州和紙と弓浜絣(がすり)が国の伝統工芸品に初めて指定されて来年50年になることを記念し、県は来春、県立美術館で半世紀展の開催を予定する。ワークショップはプレイベントとして、デザイナーなどで組織する同展製作委員会が企画した。
参加者は伝統工芸品の実物から、一品を選んで色紙に形を書き込むと、はさみで切り抜いて完成品をボードに張り付けた。
因州和紙で作られた郷土玩具の張り子面を見本にして切り絵を作った鳥大付中2年の渡辺寧々さん(13)は「立体物を平面の紙で表現するのが難しかったが、面白かった」と話した。
集まった切り絵は告知用のチラシなどに活用される予定。