消費拡大へ気勢 北栄町で長芋とねばりっこの出荷式

 北栄町の砂丘地で生産されている本年度産の長芋とねばりっこの出荷式が10日、同町西園のJA鳥取中央長芋集荷場で行われた。猛暑により生育が遅れていたが、平年並みの大きさに回復。生産者や行政、JA関係者ら約30人が出席し、消費拡大へ気勢を上げた。

 同町で栽培される長芋は「砂丘ながいも」と呼ばれ、サクサクと歯触りがいいのが特徴。その長芋とイチョウイモを掛け合わせた「ねばりっこ」は粘りが強く、鳥取県のみで生産されている。本年度は長芋とねばりっこ合わせて84戸が計約30ヘクタールで栽培。4~5月にかけて作付けし、10月から掘り取り作業が始まった。

 式で、同JA長芋生産部の遠藤忠充部長(49)は「猛暑で栽培に苦労したが、技術力でカバーし、今年も立派な芋ができた。最後の1本まで売り切りたい」と意気込んだ。掘り取り作業は来年3月まで、出荷は同9月ごろまで続く。

 同JAによると、本年度は長芋とねばりっこで計905トンを出荷し、販売金額4億4千万円を見込んでいる。

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