高校生や大学生の保護者に県内就職先の魅力伝える バスツアー「おとなの社会見学」

 高校生や大学生の保護者に鳥取県内の就職先の魅力を伝えるバスツアー「おとなの社会見学」が26日、鳥取市内を巡るコースで開かれた。保護者らは企業や自治体など4カ所を訪れ、職場の雰囲気や業務の魅力を学んだ。

 県の調査によると、昨年3月に県外大学などを卒業した学生の県内Uターン就職率は38・6%と低調。保護者が「鳥取にはいい就職先がない」などと子どもに県外就職を勧めるケースもあるとみて、ふるさと鳥取県定住機構が保護者を対象にした見学ツアーを初めて企画した。

 ツアーには高校生や大学生の保護者16人が参加。コクヨMVP▽鳥取市役所▽山陰合同銀行鳥取営業部▽アクシス-の4カ所を巡った。このうちコクヨMVPでは、参加者がファイルやクレヨンなどを製造する工場とオフィスを見学。部署ごとの雰囲気や労働環境を確認し、賃金や休暇制度、働きやすさなどについて積極的に質問した。

 県外に大学2年の息子がいる智頭町の女性(52)は「今の就職活動は私たちの頃と全く違う。実際に職場を見て子どもとしっかり話ができるようにしたい」と話した。

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