地震などに対する防災意識を高めてもらおうと鳥取市西町5丁目の醇風地区公民館は、小学生を対象にした「子ども防災教室」を醇風小体育館などで開き、非常食のお菓子を保存するリュックサック作りなどを体験した。
同公民館は石川県の能登半島地震を身近に感じ、日ごろから災害に備えてもらおうと企画。約60人の親子連れらが参加した。
指導は秋田浩希さん(鳥取環境大4年)、大山修平さん(同)、防災士の佐々木寿さんの3人が務めた。
子どもたちは地震発生を想定し、体育館に避難。体育館は気温が低く子どもたちは「寒い、寒い」と声を出していた。井上和之館長は「体育館はとても寒いけれど、被害に遭った石川の人たちはこれより寒いところに、何日も避難生活をしたのです。その過酷さを感じてほしい。これも訓練です」と話した。
この後、子どもたちは3人の指導でビニール袋にガムテープなどでひもをくっつけて、肩にかけて持ち運べるようにリュックサックを作り、非常食として食べるお菓子を詰めた。お菓子には、賞味期限をそれぞれ大きな字で表示して完成させた。
指導した秋田さんは「子どもたちは、ひもの付け方にもそれぞれ自由に工夫して個性があった。災害はいつ起こるか分からない。この訓練を災害時にぜひ生かしてほしい」と話した。