1月に、読書好きは毎回心を揺り動かされ、文学界でとても名誉な賞の一つである「直木賞」(正式名称は直木三十五賞)が発表された。同時発表の芥川賞(正式名称・芥川龍之介賞)は、新進作家による純文学の中・短編作品の中から選ばれるのに対し、直木賞は、新進・中堅作家によるエンターテインメント作品の長編小説・短編集から選考される、らしい…偉そうに書いているが小痴楽調べである。
どちらの賞も、文芸春秋を創業した菊池寛が、親友とも言えるほどの仲を持っていたが早世してしまった芥川龍之介と直木三十五をたたえて、1935年に創設した。これは、門井慶喜さんの著書「文豪、社長になる」という、菊池寛の生涯を追った物語に書かれていたので、確かなことだと思う。
芥川賞、直木賞も今回で第170回。そんな記念すべき回の直木賞に選ばれたのが、なんと!!かねて親交のある万城目学さんの作品で、2023年8月に刊行された「八月の御所グラウンド」なのである!
このニュースを見た時は、自分のことのようにとんでもなくうれしかった! 万城目さんと知り合ったのは18年頃、私がやっていたインターネット番組に、ゲストとしてお越しいただいたのが...