発想豊かな未来像 若手社員や大学生らワークショップ 県の新しい価値を考察

 未来の社会情勢の変化や科学技術の進化を予測し、鳥取県の新しい価値を創造する手だてを考えるワークショップが9日、鳥取市内で開かれた。さまざまな立場の若者が集まり、常識にとらわれない発想で理想の鳥取県を話し合った。

 県庁の若手職員で組織する「とっとり未来創造タスクフォース」が主催。公募で集まった鳥取県在住・出身で30代までの会社員や大学生ら17人が参加した。

 ワークショップには、三菱電機統合デザイン研究所(神奈川県鎌倉市)が開発した探究手法「未来価値洞察」を利用。「好きなことを楽しめる『行動寿命』が重視される」「自分の体を改造することが当たり前になる」など、5~20年以内に予測される社会情勢の変化のシナリオを基に、鳥取県としてとるべき政策をグループで考え、発表した。

 あるグループは、都市ごとに独自の行政サービスが発展するという予測を踏まえ、子どもの要望を政策に反映させたり、勉強や悩みごとの相談相手として子ども一人一人にAIを与える教育案を発表した。

 参加した鳥取市国府町美歎の個人事業主、福谷春奈さん(31)は「未来について話し合うのは難しくて面白かった。新しい技術や価値観を取り入れつつ、人との関わりを大切にする故郷になれば」と話した。

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