地元作家の力作266点並ぶ 第63回鳥取市美術展が開幕

 第63回麒麟(きりん)のまち鳥取市美術展(鳥取市・麒麟のまち鳥取市美術展運営委員会主催、新日本海新聞社特別後援)が2日、同市の鳥取県立博物館で始まった。地元作家の力作266点が展示され、来場者が見入っている。9日まで。

 鳥取県東部と兵庫県北但西部の1市6町で構成する麒麟のまち圏域に在住、通勤する作家が対象の公募展。日本画、洋画、彫刻など9部門の入選作品や無鑑査作家、審査員の作品が一堂に並んだ。

 このうち、洋画部門で最高賞の市展賞を受賞した川戸宏司さんの「16時05分」は、真冬の夕日に照らされた鳥取市鹿野町の鷲峰山を写実的に描いた100号の大作で、審査員の満票を得た。日本画で市展賞に輝いた宮嶋愛子さんの「群青へと」は、真っ白な藤の花を貝殻から作られる顔料「胡粉(ごふん)」で柔らかく表現。巧みな構図も評価された。

 初日は午前9時の開場から美術ファンが続々と来館。各部門の審査員によるギャラリートークがあり、作品をじっくりと鑑賞しながら講評に熱心に聞き入っていた。

 水彩画教室の仲間と訪れた同市国府町新通り1丁目山下恵子さん(68)は「どの作品も作家さんの力の入れようが分かり勉強になる」と話した。

 6月15日から市歴史博物館やまびこ館で受賞作品展が開かれる。

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