中国地方最高峰の国立公園・大山(1729メートル)で2日、本格的な登山シーズン到来を告げる「大山夏山開き祭」の山頂祭が営まれた。弥山山頂の頂上碑前で神事が営まれ、関係者や登山客ら約250人が登山の安全を祈願した。
この日はあいにくの雨模様となったが、早朝から雨具に身を包んだ登山客らが続々と山頂に向かって出発。一面に白く霧が立ちこめるブナ林の夏山登山道を歩きながら、道中の植物などをカメラに収めて登山を満喫していた。神事では行政や山岳関係者らが玉串をささげ、竹口大紀大山町長が「今シーズンも皆さんが安全に楽しく山のレジャーができるよう祈念する」とあいさつした。
ガイド付き登山を体験した岡山市の自営業、山本千絵さん(46)は「霧雨で幻想的な雰囲気になり、マイナスイオンも感じられた」と笑顔で話した。
実行委員会によると、今年の夏山開き祭は2日間で約3750人が来場した。