国史跡青谷上寺地遺跡(鳥取市青谷町青谷)内の水田で5日、青谷小5年生26人が古代米の田植えを体験した。青空の下、はだしで水田に入り、一つ一つ苗を手で植えて弥生時代の米作りを学んだ。
弥生時代の食文化や同遺跡に興味を持ってもらおうと、青谷上寺地遺跡史跡保存活用協議会と同校が協力して毎年実施している。年間を通して、もみまきから収穫、実食まで体験する。
同協議会のスタッフなどから「苗が浮かないように気を付けて。3、4本まとめて少し斜めから植える」とレクチャーを受け、田植えを実践。水田に横一列に並び、ひもで作った目印に従いながら、全員で協力して110平方メートルに古代米の黒米の苗を植えた。
関原愛梨さん(10)は「苗を3、4本まとめて植えるのが難しかった。古代米はもちもちしていて好き。収穫するのが楽しみ」と笑顔を見せた。
児童らは10月中旬に収穫体験を予定。収穫した古代米は給食などで提供されるという。(安井桃華)