太平洋クロマグロの資源管理を話し合う国際会議が、漁獲枠を拡大することで合意したのを受け、全国有数のクロマグロの水揚げ量を誇る境漁港(境港市)の関係者は「資源管理の努力が報われた」と歓迎した。今後、正式決定を経て来年から適用する見通しで、境漁港に水揚げする日本海側の大中型巻き網漁業の漁獲枠がどれだけ増えるかが焦点となる。
北海道釧路市で16日まで開かれた中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)北小委員会など国際会議では、2025年以降の漁獲枠を30キロ以上の大型魚は1・5倍、30キロ未満の小型魚は10%増とすることで合意。日本は大型魚が2807トン増の8421トン、小型魚が400トン増の4407トンとなる。