民芸の精神継ぐ手織りショール 鳥取で村穂さん個展

 鳥取市の民芸運動家、吉田璋也に学んだ染織家の村穂久美雄さん(96)=米子市=のショール展が鳥取市栄町の鳥取たくみ工芸店で開かれ、民芸の精神を受け継ぐ優しい色合いの手織りのショールが並んでいる。18日まで。

 村穂さんは小学校教諭だった20代の頃、吉田と出会い、美しいものを見る「目」を養った。鳥取県西部に伝わる綿織物「弓浜絣(がすり)」に美を見いだして収集し、退職前から機織りも始めた。

 今展には例年より50点多い150点を出品。赤以外は草木染した木綿糸を使っており、若草色や柿色など優しい色合いの作品が並ぶ。同じ色でも縦糸と横糸の組み合わせにより、表情の違いも楽しめる。

 同市内の60代女性は「風合いが良く、織りの質感は手仕事ならではの味わいがある。明るい色のショールで気分を上げたい」と話した。

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