水産加工品の輸出を促進しようと境港市は19日、台湾の商社や食品卸など5社のバイヤーを招き、同市昭和町の県営境港水産物地方卸売市場で商談会を開いた。来春、米子鬼太郎空港(境港市)と台湾を結ぶ直行便の就航が計画される中、地元企業が自社製品の魅力をアピールした。
同市などでつくる中海・宍道湖・大山圏域市長会と台北市が結ぶ交流促進の覚書に基づき、市内経済の活性化を図るため開催。境港市からはカニやイワシ、サバ、イカなどの加工品を扱う5社が参加した。
地元企業は製品を調理し、試食品を提供。バイヤーらは各企業の調理台を回り、材料や価格などについて担当者に質問した。
日本産水産物を輸入する春億漁業のバイヤー陳為沢さん(30)は「魚の種類が豊富で値段も安い。取引してみたい」と意欲。生食用ホタルイカなどを出品した小倉水産(境港市中野町)の小倉大造専務(38)は「価格の話もでき、かなり好感触。必ずものにできるよう気合を入れて頑張りたい」と手応えを口にした。
バイヤーらはこの後、市内の水産加工場を視察。20日は境漁港を見学し、市長会が松江市で開く商談会に参加する。