大阪・関西万博を前に、いま忘れてはならない昭和の小説家小松左京の警鐘

70年「人類の進歩と調和」と25年「いのち輝く未来社会のデザイン」―テーマの成り立ちを検証、見えてきた違いとは…

  •  大勢の人でにぎわう1970年当時の大阪万博会場。正面は岡本太郎氏が手がけた太陽の塔=大阪府吹田市
  •  湯川秀樹氏
  •  小松左京氏
  •  電光板に表示された1970年大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」
  •  堺屋太一内閣官房参与(中央)。左は松井一郎大阪府知事、右は吉村洋文大阪市長(肩書はいずれも2017年当時)

 1965年10月20日午後、京都市内のホテル。各界の賢人たちが額を寄せ合い、一つの文章を推敲(すいこう)していた。「20世紀は偉大な進歩の時代であったが、同時に苦悩にみちた争いの世紀でもあった」

 こ...

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