鳥取城跡の渡櫓門(わたりやぐらもん)の復元工事がこのほど完了し、鳥取市は26日、現地で開門式を開いた。工事関係者や市民、観光客などが多く訪れ、江戸時代の姿を忠実に再現した巨大な門の「くぐり初め」を行った。渡櫓門の2階には弓矢などの保管庫があり、鳥取城跡で室内空間がある建築物が復元されるのは初となる
渡櫓門は、すでに復元された表門と共に枡形(ますがた)の「中ノ御門」と呼ばれる一角を構成。木造2階建てで、高さ9・2メートル、幅10・6メートル。1階はケヤキ、2階はヒノキを主に使っている。門を囲む土塀の総延長は73・6メートル。総工費は約5億2150万円で、約4年をかけて整備された。1875(明治8)年に解体され、150年ぶりに復活したことになる。