年末年始を古里や行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュが4日、鳥取県内でもピークを迎えた。駅や空港が混み合う中、見送る家族や親族と別れを惜しむ姿も見られた。
JR米子駅では、岡山行きの特急やくもが到着すると、キャリーケースや土産物の袋を手にした帰省客らが次々と乗り込み、ホームの家族に向かって手を振る様子が見られた。兵庫県から米子市に帰省していた会社員の後藤大治さん(54)は「高齢の親と一緒に実家でゆっくり過ごした。明日休んで月曜日から頑張りたい」と話した。
鳥取砂丘コナン空港(鳥取市)でも家族連れが見送りの親族らとの別れを惜しんだ。東京都から倉吉市に帰省していた河野佑哉さん(28)は「ゆっくりできてよかった。来週からの仕事に切り替えないと」と話し、父の英樹さん(57)と母の留美さん(54)は「しばらく会えないが元気に過ごしてほしい」と名残惜しそうに手を振った。
同空港と米子鬼太郎空港(境港市)を出発する4日の羽田便は満席。両空港とも5日は一部の便で空席がわずかにあるが、ほぼ予約で埋まっている。
JR中国統括本部によると、特急やくもの指定席は4日の夕方までほぼ満席だった。日本交通高速バス鳥取予約センターによると、鳥取、倉吉、米子発の神戸・大阪行きの各便は5日までほぼ満席で、増便対応しているという。