7日の七草を前に、民俗行事「七草がゆと鳥追い」が6日、鳥取市河原町渡一木の河原歴史民俗資料館で行われた。近くの河原第一小の児童が参加し、七草を並べたまな板を包丁などで打ち鳴らしながら、五穀豊穣(ごこくほうじょう)や無病息災を願った。
鳥追いは、農作物を食い荒らす害鳥獣を追い払い、五穀豊穣を祈る行事。河原町民俗行事を語る会(谷幸彦会長)が約50年前から継承している。
同小の児童30人が、包丁やすりこ木、火箸を持って、春の七草を並べたまな板を打ちながら、「唐土の鳥が 日本の土地に 渡らぬさきに 七草ナズナを そろえてホーホー」と元気に3回復唱した。最後は、会員手作りの七草がゆが振る舞われた。
3年の西尾孝志朗さん(9)は「大きな声で悪いものは追い払えた。みんなと楽しく過ごせる一年にしたい」と話した。