鳥取中部ふるさと広域連合(連合長・広田一恭倉吉市長)消防局の出初め式が7日、同市東巌城町の市民スポーツ広場で開かれた。火災による死傷者ゼロの実現に向け、隊員らが車両行進や一斉放水などを通じて思いを一つにした。
出初め式には、同消防局管内全4消防署の消防・救急隊員計約80人、はしご車などの緊急車両計8台が参加。広田市長が「有事に備え、住民の安全安心を第一に、一丸となった取り組みを」と激励した。
隊員らは車両で会場を1周した後、急病者の救助訓練を披露。消防車両による一斉放水で緑色などに着色された鮮やかな水のアーチがかかると、観覧した住民から歓声が上がった。
同消防局によると、昨年管内で発生した火災発生件数は速報値で28件(前年26件)。住宅用火災報知機の設置義務化や純木造住宅の減少などにより、近年は微減傾向という。火災による死者は同消防局が発足した1972年以来、初めて2年連続ゼロだった。