雪のように色が白くて甘い倉吉市特産「ゆきっこ大根」の収穫作業が最盛期を迎えており、14日も市内のビニールハウスでは生産者が出荷作業に精を出した。作業は2月初めごろまで続く。
ゆきっこ大根は、倉吉スイカの収穫後のハウスで作られている。与える水の量を減らすことができるため、ひげ根が少なく、表皮が白くきめ細かい。減農薬で取り組めることから、鳥取県特別農産物認証制度の認可も受けている。高齢化と作物の多様化で生産農家が減り、現在の作付面積は5戸、計50アール。今季の生育状況は例年並みで、12月20日に収穫が始まった。
JA鳥取中央ゆきっこ大根生産部長の小谷彰仁さん(62)=同市国分寺=は、同市国府のハウス5棟で栽培。この日は朝と夕方に収穫し、出荷準備を整えた。「辛みが少なく、葉も皮も柔らかい。大根はサラダ、葉は炒め物、皮はきんぴらがお勧め」と話した。
主に大阪の市場に出荷されるほか、県内の同JA直売所で販売。販売金額450万円を見込む。