米子市の消防出初め式が12日、同市内で行われた。功労者表彰や車両などの行進、一斉放水があり、団員らが地域防災への思いを新たにした。
市文化ホールであった式典で、市消防団の杉尾繁樹団長が「地域の消防防災の中核的存在として、住民の安心と安全の確保のために果たすべき役割がますます大きくなっている。一人一人が地元に密着した活動に取り組むよう、一層の尽力を期待する」と訓示した。
続いて昨年10月の全国消防操法大会ポンプ車の部で準優勝した夜見分団などが市長表彰や市消防団長表彰を受けた。同11月に市内で発生した火災で、住民の保護などで貢献した医療法人養和会が運営するシニアマンションこうやまち(同市紺屋町)に、杉尾団長から感謝状が贈られた。
米子港埠頭(ふとう)では、市消防団や米子消防署、陸自米子駐屯地消防隊の計約500人、ポンプ車など約30台が集結。岸壁から中海に向かって一斉に放水した。
(井川広志)