表現部とっとりのハナコは19日、鳥取市のとりぎん文化会館リハーサル室で演劇公演「明日のハナコ」(玉村徹作)を上演する。出演者は本番を控え、熱心に練習を重ねている。
公演は、同団体の部長で倉吉市在住の小学生いけもとみづきさんと、同団体ののマネジャーで母の森本里美さんが企画した。同作は、2021年の福井県高校演劇祭で上演された作品。原発の扱い方などが一部で問題視され、予定されていた地元ケーブルテレビでの放映は中止となり、保護者と部員は収録映像の上映会で鑑賞するなど異例の事態となった。
表現の自由を守る観点から、問題視する内容かどうかを鑑賞者に判断してもらおうと全国公演の動きが広がり、県内では23年に同団体と県演劇連盟が共同で公演。2人芝居だが、演出として子どもから60代までの14人が演じた。
今回は県内で演劇活動に取り組んでいる県外出身の若手2人が出演。和歌山県出身の中村友紀さんは「ハナコはみんなの物語。期待に応えられるよう、精いっぱい努める」と意気込んでおり、沖縄県出身の城間里沙子さんは「初めて2人芝居に挑戦する。ぜひ、鑑賞してほしい」と来場を呼びかけた。(尾上明)
◇公演は午後1時半と同6時半の2回。前売り券は一般千円、学生500円。当日はいずれも300円増。問い合わせは電子メールtottorinohanako@gmail.com