イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を拠点に活動するハマスの双方が6週間の停戦に合意した。仲介国のカタールと米国が発表した。
2023年10月に始まった戦闘がこれほど長い期間、止まるのははじめてだ。ネットにはパレスチナの路上で喜ぶ人たちの動画も拡散されたが、ガザ側の犠牲者は4万6千人以上に上り、地区の破壊は壊滅的だ。停戦がスタートすれば、ガザ地区への人道支援物資搬入の増加、避難していた住民の帰還も認められるとされるが、国連や海外からの支援などは、どれくらい許可されるのだろう。
ガザ地区などで支援を行ってきた国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は、イスラエル国会で可決された法案により、この1月末でパレスチナでの活動の停止を余儀なくされる予定となっていた。それじたいガザ地区その他のパレスチナ難民にとっては致命的な事態とも言われていたが、このたびの停戦合意でその活動の継続も認められることになるのだろうか。
また、一昨年からのガザ地区への攻撃ではとくに医療機関や教育機関が「ハマスの根城」だとしてターゲットにされた。停戦となったからといってそれらがすぐに再建されることはないと思われるが...