鳥取県発祥の牛骨ラーメンと国史跡・米子城跡(米子市久米町)の魅力を体験する「絶景の城米子城×米子シン・グルメツアー」が18日、同市内で開かれた。ツアー参加者は「偏愛(へんあい)」をキーワードに、ラーメンと城をこよなく愛するガイドの案内で、当地への理解を深めた。
観光庁の「地域観光新発見事業」に採択された市観光協会によるツアー。地域課題の解決や地域活性化に取り組むANAあきんどと市が連携し、ラーメンと城を偏愛する「偏愛人」が米子の魅力を紹介した。関東エリアを中心に高知県などから23人が参加した。
米子鬼太郎空港(境港市)に到着した一行は、米子市淀江町のラーメン店で牛骨ラーメンを味わった。同市大篠津町の革工芸の美術館「本池美術館」、隣接する山陰伯耆国米子アジア博物館を見学し、米子城跡を登った。
米子城跡では、米子城武者隊が演武を披露した。千葉県船橋市の会社員、花輪務さん(60)は、妻の泰子さん(56)と参加。山陰地方は何度か訪れたことがあったものの「米子城跡からの360度のパノラマに感動した。最高の思い出ができました」と笑顔だった。
ANAあきんど地域創生推進チームの大森満晴参事は「今回のツアーをモデルに、現地発着型のツアーを提案していきたい」と意気込んだ。
ツアーは1泊2日で、19日は市内を観光し、昼食に牛骨ラーメンを食べる。