国史跡・妻木(むき)晩田遺跡の名にちなみ、“筋肉ムキムキ”の屈強な男性が餅をつく「ムキムキ晩田新春もちつき大会」が13日、大山町妻木のむきばんだ史跡公園であった。男性3人が上半身裸で腰に布を巻き、弥生人になりきって豪快に餅をつき、来園者約250人の黄色い歓声を浴びた。
弥生時代の人々の暮らしを想像してもらおうと、同公園が初めて開催。松江市のパーソナルトレーナー、植田護さん(31)、米子市上後藤3丁目の自営業、三上総司さん(36)、同市西福原5丁目の会社員、庄司一晟さん(23)が出土品のレプリカのきねと臼で餅をついた。
用意されたもち米は計4キロ。竪杵(たてぎね)を手に、鍛え上げた肉体を駆使し、顔を赤らめながら丹念に餅をついた。見ていた子どもも途中から参加し、一緒になって完成を目指した。
植田さんは「トレーニングでは味わえない動作で良い刺激になった」と笑顔で汗を拭った。
出来上がった餅は、きなこをつけて来園者に振る舞われた。境小4年の徳毛飛龍さん(9)は「割れている筋肉がかっこよかった。正月に食べた餅よりうまい」と満足そうだった。