氷温技術に興味津々 境港総合高生が協会見学

 鳥取県発祥の氷温技術を学ぶため、境港総合技術高の生徒らが米子市大篠津町の氷温協会を見学した。食品に関するクイズなどに答えながら、伝統的な寒干しなどの食品加工技術にも通じる氷温の基礎知識を学んだ。

 同校では食品加工の授業などの際に氷温庫を活用した水産物などを使用しており、この日は食品・ビジネス科の2年生14人が同協会を訪れた。

 同協会の山根昭彦理事長が、水が凍り始める0度以下でも食品が凍らない「氷温域」で農産物や魚などを保存することで、鮮度保持や有害な微生物の減少、高品質化につながると紹介した。

 氷温域で保存した赤梨「新甘泉」の重さを比較するクイズでは、生徒らが用意された三つの梨に触れ、重さの順番を回答。収穫後は水分が蒸散するため、保存方法によって重さが変化することを知ったほか、青果物を評価する上で重さが大切になることを学んだ。

 松本朝斗さんは(16)は「授業では冷凍した魚を扱う機会も多い。氷温によって食品が長持ちし、おいしくなることが分かり興味深かった」と話した。

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