【東京ウオッチ】内面の美を照らし出す衣服の魅力―中里唯馬さんオークチュール展、六本木で

いまのTokyoをつかむイベント情報(8日~16日)

  •  2024年秋冬コレクション「UNVEIL」=パリ(提供写真)
  •  2025年春夏コレクション「FADE」の展示風景。砂漠と海の色を反映した世界が広がっている=東京・六本木(Photo by Satomi Yamauchi)(提供写真)
  •  原田裕規「光庭」(2024年、インクジェットプリント)(提供写真)
  •  「北海道地チーズ博2025」で紹介される製品(提供写真)
  •  「ボーム カフェ」で提供されるレッドカラーのカクテル(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【8日(土)】

 ▽「ユイマナカザト展―砂漠が語る宇宙と巨大ナマズの物語は衣服に宿るか―」(~16日、港区・東京シティビュー スカイギャラリー2)

 パリのオートクチュールコレクションで発表を続ける日本唯一のブランド「ユイマナカザト」。デザイナー中里唯馬さんの作品が、六本木ヒルズで紹介されている。

 レディー・ガガさんら著名人に舞台衣装を依頼され、世界の注目を集めた。森英恵さんに続く2人目の日本人として、2016年からパリ・オートクチュール組合の公式ゲストデザイナーに選ばれている。

 流れるような模様のスーツ、うねるように大胆な動きを出したドレスなど、装飾性が際立つ作品がならぶ。中里さんは「機能性重視の時代、ファッションは大量消費と大量破棄を生み出した。この潮流にあえて逆行し、手間をかけて装飾を施すなど丁寧に作ることで、衣服が持つ物語性を表現したかった」と言う。

 昨年はモーツァルト原作のオペラ「イドメネオ」の衣装を担当。この舞台から派生した24年春夏「UTAKATA」と同年秋冬「UNVEIL」のコレクションを、パリでのデビューから約10年となる活動の集大成として展示。...

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