デジタル分野の人材育成を国が支援する「DX(デジタルトランスフォーメーション)ハイスクール」に採択されている倉吉農業高(倉吉市)で27日、同市内の観光施設などを再現した「バーチャル倉吉」を活用したVR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)の体験会が行われた。食品科流通コース2年生11人がさまざまなデジタル技術を体験し、農業分野での活用法を模索した。
バーチャル倉吉の企画、制作、運用などを手がけるMogura(東京都)の久保田瞬社長が講師を務めた。生徒らはヘッドセットを装着し、インターネット上の仮想空間「メタバース」に再現された倉吉の町並みを体験。身の回りのものを3DCG化してARで表示したほか、メタバースと農業を関連させた取り組みについても学習した。
寺坂隆斗さん(17)は「もっと難しいと思っていたが、授業でデジタル技術が使えたら面白いと思った。3Dスキャンで農作物の出来などが分かったら面白い」と話した。