クルーズ船の寄港シーズンを迎える境港市竹内団地の境夢みなとターミナルで5日、弾道ミサイルの落下を想定した避難訓練が実施され、職員が万が一に備え来館者らを誘導する手順を確認した。
鳥取県が2023年度から各地で実施している訓練の一環で、ターミナルや県、境港市の職員ら12人が参加。県の担当者から日本の領域に向けミサイルが発射された場合の国の対応や避難要領について説明を受け、訓練に臨んだ。
全国警報システム(Jアラート)の警報音とミサイル発射の緊急放送が館内に流れ、警備会社の職員が拡声器で館内アナウンス。ターミナル職員が手分けして来館者役や逃げ込んできた住民役の参加者を窓ガラスのない自販機コーナーに誘導し、頭を両手で抱えて身を守るよう促した。
県の木下章危機管理専門官は「役割分担やアナウンスが的確で、いい訓練ができた」と講評。リーダー役を務めたターミナル職員の倉持俊介さん(43)は「ターミナルには外国人客や見学の市民などさまざまな人が集うので、いざという時に備え、常日頃から意識しておきたい」と話した。