着心地とかわいさUP わらべ館 17年ぶり着ぐるみ新調

 鳥取市西町3丁目のわらべ館の公式キャラクター「夢兎(ゆめと)」と「ロビット」の着ぐるみが17年ぶりにリニューアルした。職員らが度重なる修繕を施して使用してきたが限界を迎え、7月7日の開館30周年を前に3代目にバトンタッチする。

 ロビットは1989年に鳥取市で開催された「鳥取・世界おもちゃ博覧会」のシンボルとしてイラストレーターの山崎正弘さん(69)のデザインで誕生。夢兎は県が進める「童謡・唱歌のふるさと鳥取」のシンボルとしてアニメ作家の鈴木伸一さん(91)の手によって91年に生まれた。着ぐるみも博覧会やキャンペーンに合わせて作られ、同館がマスコットキャラクターとして引き継ぎ、2008年にも1度、新調された。

 以前の物は17年間の汚れやくたびれも目立つようになり、修復を繰り返して使用していた。通気も悪く、「中の人」は汗が滴り落ちないよう、頭にタオルを巻いて着るなど苦労が絶えなかったという。

 3代目の制作には鈴木さんと山崎さんがアドバイザーとして初めて携わり、顔のパーツの大きさや位置、服の色などを見直し、足は短く、丸みを帯びた形に変更された。夢兎は平べったかった鼻が丸く、黒目がちになり、よりかわいらしい表情になった。2体とも電動ファンで膨らませる方式に変わり、涼しく脱ぎ着もしやすい。

 同館イベント係の高橋智美係長は「作者の2人の貴重な意見を聞き、原画に忠実でとてもかわいらしくできた」と自信を見せ、「わらべ館を象徴するキャラクターとして、たくさんの人に愛されるよう周知に務めたい」とイベントなどでの活用に向けて意気込む。

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