三朝温泉観光協会(足立浩範会長)恒例の「三朝温泉ホタル祭り」が開幕した。毎日午後8時から1時間、三朝温泉本通りにホタル展示会場をオープン。天候にかかわらず、毎日無料でホタル観賞ができる。また、町内の小川も自然の中でホタルを見ることができるよう整備されており、室内外の幻想的なホタルの瞬きが訪れた人を神秘の世界にいざなう。室内観賞は30日まで。
同協会は、7年前ごろから、温泉客らのために室内のホタル展示場を設けた。今年から、展示会場を同観光協会が管理する三朝町三朝の芝居小屋ニューラッキーに移し、ドーム型の蚊屋を張ってホタルを放し、毎日開場。温泉客らがふらりと立ち寄り、手軽にホタル観賞を楽しんでいる。
ホタル狩りは温泉の魅力の一つとして、以前は温泉客をマイクロバスで観賞できる場所まで案内していたこともあった。2014年3月に、同町横手のふるさと健康むらの近くに小川が整備されてからは、ホタルを守る会(中村恭久会長)が主となって、草刈りや川の泥掃除、餌となるカワニナを放流するなどして自然環境を整えてきた。小川のホタルも見頃を迎えた。昨年の水害で数を減らしたというが中村会長は「三朝温泉のイメージアップにもつながる。来年以降も数を増やしたい」と意気込む。暗闇に光る明かりに訪れた人は「きれい」「星と見間違いそう」などと感嘆の声を漏らしている。
同観光協会の御舩豊さん(62)は「6月ならではのホタル。星空と一緒で見るだけで感動する。楽しんでほしい」と話している。