ランチタイムレコード 100回記念開催 蓄音機の生音感動 時代背景など交えSP紹介

 米子市淀江町西原の市淀江文化センターで、開催100回記念の「ランチタイムレコード」が行われた。久葉章一郎さん(82)=大山町名和=がSPレコードの魅力を解説し、蓄音機が奏でる生音に約70人の参加者が耳を傾けた。

 同センターが市民らから寄贈を受けたさまざまなジャンルのレコードを楽しんでもらおうと、2014年11月から毎月1回のペースで昼時に開催している。

 久葉さんは、所有する1929年製の蓄音機で戦前戦後に発売された13枚のレコードを披露。「皆生小唄」は当時の米子東高生が野口雨情の詩に曲を付けたことや、「水色のワルツ」は米子市出身の故高木東六氏が作曲したことなどを時代背景やエピソードを交えながら紹介した。参加者は昭和歌謡やジャズ、カントリーの名曲にリズムを取って楽しんでいた。

 初めて参加したという南部町福頼の小谷祥子さん(71)は「SPレコードの音が心にしみわたった」と感動した様子。これまで50回は参加したという同市和田町の足立弘文さん(76)は「ギターや映画音楽のレコードが印象に残っている。顔見知りもできた」と話し、継続に期待した。

 この日は2部制で、リクエストを基に5枚のLPレコードも流した。同センターの担当者は「家にいるような感じで昔を思い出しながら楽しんでほしい」と話した。

 ◇次回は7月11日午後0時15分から、「交響曲宇宙戦艦ヤマト」を予定。参加無料。

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