イヤイヤ期は成長の証し 子どもたちの写真83点展示

 乳幼児の「イヤイヤ期」をテーマにしたユニークな写真展が16日、鳥取市内で始まった。その名も「絶賛!やるやる期写真展」。イヤイヤ期をやる気に満ちた「やるやる期」と捉え、子どもたちのやりたい気持ちが爆発した日常の一こまを集めた。

 イヤイヤ期は食事や着替えを嫌がる▽寝ない▽かんしゃくを起こす-など、自己主張が強くなる2歳前後の時期を指す。親にとっては手がかかる「魔の時期」とも言われるが、自我が芽生える大切な過程とされる。

 写真展は、音楽教室を主宰する同市の森田春香さんが企画した。2児の母親でもある森田さん。子育ては「心が折れることの連続だった」が、子どもの心の発達について学ぶ中でイヤイヤ期の行動の意味を知り「大変だけど面白がることができた」。昨年、島根県で写真展が開かれたことを知り、鳥取での開催を思い立った。

 トイレットペーパーをひたすら出し続ける子、おもちゃの人形を散髪する子…。親は「なぜ」と思いたくなるが、子どもの表情は真剣そのもの。知人らに声をかけ、1歳半から3歳までの写真83点を展示した。

 森田さんは「イヤイヤ期は成長の証しで、考える力や挑戦する心を育むチャンスだと伝えたい。見守る視点を持つことで、少しでも前向きに子育てできたら」と話す。

 同展は18日まで、同市賀露町西3丁目のダンキモデルハウス。

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