「1勝を挙げたい」 全国ボートレース甲子園 元球児の梅原(米子東高出身)が初出場

 全国の都道府県を代表するボートレーサーが一堂に会するG2「第5回全国ボートレース甲子園」が4日、兵庫県のボートレース尼崎で開幕する。鳥取県からは、米子東高出身の梅原祥平=B1級=が初出場する。硬式野球部で夏の甲子園を目指した元野球少年が、舞台を水上に代えて勝利を目指す。

 都道府県ごとに選出された47人と、レースを主催する地方自治体の施行者希望5人を含めた52選手が頂点を争う。

 トップランカーが集まるレースで、賞金ランクトップ選手や主要レースで上位に食い込む実力者が名を連ねる。出場者の約8割をボートレーサーの四つの階級のうち最上級に当たるA1級の選手が占める。

 梅原は昨年11月から今年4月までのレース結果の集計で勝率を2・75に伸ばし、7月の階級更新でB1級に昇級したばかり。5月に出場が決まり「目標になるレースができた」と闘志を燃やす一方で「今までのレースよりレベルが高い」と表情を引き締める。

 ボートレースは6艇が1周600メートルを3周して順位を競い、1着を取りやすいコースもある。甲子園に向けて上位を狙えるコース以外でも経験を積み、スタート技術にも磨きをかける。「出場はとてもありがたい」と語り、実力のあるレーサーとしのぎを削り、自身の成長に還元する考えだ。「甲子園で1勝を挙げたい」とハンドルを握る手に力を込める。

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