山陰酸素工業(米子市旗ケ崎)は、歯科健診のデジタルトランスフォーメーション(DX)サービス開発を手がけるスタートアップ企業「スクリエ」(京都市)と連携し、事業所向けのオンライン歯科健診の実証試験を行った。
山陰酸素工業は今年4月にCVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)推進室を新設し、スタートアップ企業との連携に取り組んでいる。スクリエが開発中のオンライン歯科健診システムが健康経営の重要施策になり得るとし、今後の活用を見据えて実証試験を実施した。
実証試験には、山陰酸素工業の社員15人が参加。スクリエが開発し特許を取得した「HAKKENミラー」と撮影アプリを使い、歯科衛生士が社員の口内にミラーを入れてスマートフォンで写真を撮影。別の場所で待機している歯科医師に送信した後、社員らはオンラインによる診療を受けた。
CVC推進室の小笹翔太主任は「今後もいろいろな領域でベンチャー企業と連携し、山陰に新たな価値を提供していきたい」と話した。