4年ぶりに中心市街地で開催される鳥取市の夏の風物詩「鳥取しゃんしゃん祭」を前に、踊り子たちが使うしゃんしゃん傘の修繕作業がピークを迎えている。修繕を請け負う鳥取市シルバー人材センター(同市富安2丁目)では、会員4人が、飾りを付け直すなどの作業に追われている。
センターでは1年を通して修繕を受け付けているが、例年、3、4月から依頼が増え、8月の祭り本番直前にピークを迎える。センターによると、昨年度の修繕件数は年間約300本だったが、本年度は、4~6月の3カ月で、既に270本に達している。
傘の直径は80センチ。修繕は全て手作業で、鈴などの飾りを付け直したり、雨などで破れてしまった和紙を貼り直したりする。会員らは、骨組みに白い和紙を貼り、青色や赤色の塗料を塗り直すなど、1本1本、丁寧に仕上げていった。
修繕作業歴7年の70代の女性は「今年は修繕数が多くて大変だけど、やりがいがある。皆さんに、きれいな傘で踊ってもらいたい」と笑顔を見せた。
鳥取しゃんしゃん祭は8月13日~15日の3日間開催。JR鳥取駅前など中心市街地で実施される14日の一斉傘踊りには、昨年より38連多い82連、2146人の踊り子が参加する。