耀子の清水で風味際立つ 1日、村岡にカフェ&バー開店 自然を楽しむ拠点へ

 蘇武岳(標高1074メートル)の伏流水とされ、県内外から多くの愛飲者が訪れる「耀子(かかご)の清水」を使ったメニューを提供するカフェ&バー「カカヤマダイナー」が8月1日、香美町村岡区耀山にオープンする。水くみ場近くにある喫茶店だった空き店舗をリフォーム。ゲストハウスも併設し、自然の素晴らしさを伝える拠点とする。

 山の整備やストーブの販売などを行う会社「ヨキ」の社長、椎葉洋元さん(44)=豊岡市竹野町=が中心となって経営。以前の喫茶店の利用客からの期待もあり、「おいしい清水を何かに活用できれば」と椎葉さんが開業を決めた。

 空き店舗は、築約30年のログハウス調の地上2階、地下1階の建物。1階を約20席のカフェ&バーとし、2階はゲストハウス「カカヤマヒュッテ」として活用。看板や板戸などは、椎葉さんが切り出した木を使って手作りしている。店内の中央にはまきストーブを置き、まき割りの体験ワークショップなども行う予定だ。

 当面の営業は、午後3時以降に行う予定。目玉の自家焙煎(ばいせん)コーヒーは、清水ならではのまろやかな風味が楽しめる。このほかユッケジャンやガパオライスなどの多国籍料理、但馬牛など地元の食材を使ったメニュー、但馬各地の地ビールなども提供する。

 椎葉さんは「山の資源を存分に活用した店内で、まきストーブを囲んでゆっくり楽しんでもらえる空間になれば。店を通して地元の方にも田舎の自然の素晴らしさを伝えたい」と話している。

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