「第66回鳥取県美術展覧会(県展)」(県、県教委、新日本海新聞社主催)の作品審査会が7日、鳥取市の県立博物館であり、各部門の最優秀賞となる県展賞など入選作品290点が決まった。9日に発表される。
日本画、洋画など8部門に548点の応募があり、県内外の審査員が一般公募の430点を選考。来県前に県外審査員の抗原検査を実施するなど、新型コロナウイルス感染症対策を徹底して行った。
デザイン部門には、コロナ禍で感じた人とのつながり、ロシア軍のウクライナ侵攻にみる命の尊さなど、世相を反映したイラストや立体作品が並び、3人の審査員が表現力や完成度をチェック。点数札の合計得点などで各賞を決めた。
初めて審査に当たった島根県立美術館の河野克彦専門学芸員(49)は「バリエーション豊かな作品が目を引いた。戦争や環境問題など社会話題に視点を注ぐ作家の思いが感じられた」と講評した。入選や無鑑査作品などを展示する県展は17日に同館で開幕後、県内4会場を巡回する。