鳥取県内では今夏、盆を過ぎても連日30度を超える気温を観測するなど、暑さが和らぐ兆しが見えない。そんな中、倉吉市内の飲食店が開発した「かき氷パスタ」が、「本格パスタと涼を同時に楽しめる」として話題となっている。
「かき氷パスタ」を生み出したのは、同市住吉町のアサヒ食堂。常連客から「インパクトのある冷たいパスタを」との要望を受けた松信憲是オーナー(53)がスタッフと試行錯誤の末に、かき氷機で砕いた冷凍パスタソースを冷製パスタに添えて食べるスタイルにたどり着いた。
提供を始めた6月当初の売り上げはいまひとつだったが、7月に入り暑さが厳しくなると状況は一変。同店の交流サイト(SNS)をきっかけに口コミで人気が広まり、品切れになるほどの人気商品となった。
メニューは季節ごとに更新され、8月は和風夏野菜とバジルの2種類が楽しめる。
かき氷パスタを発想した同店スタッフの松田萌香さん(22)は「メニューの名前から甘いパスタを想像されるようで、提供する際に驚かれる」と苦笑しつつ、「リピーターが増えた」とうれしそう。松信オーナーは「10月まで暑い日が続くと聞くので、引き続き楽しんでもらいたい」と、9月以降に投入する新作かき氷パスタの開発に意欲を燃やしている。