倉吉市産の秋に出荷する「抑制極実スイカ」の査定会が30日、同市下福田のJA鳥取中央倉吉西瓜(すいか)選果場で行われた。生産者にとっては猛暑で作業が大変だったが、糖度、大きさともに前年以上の出来栄え。9月1日に初出荷される。
抑制栽培は、ビニールハウスを有効活用しようと夏スイカ終了後に始める。接ぎ木ではなく種から育てるのが特徴で、今年は7月6日から栽培を始めた。31戸が栽培面積6ヘクタール(前年5・6ヘクタール)で作る。
査定会には21玉が持ち込まれ、平均重量は9・41キロ(前年8・3キロ)と上々の大きさ。平均糖度は、実の内側が12・1度(同11・6度)、外側が12・2度(同11・2度)で前年を上回った。
同JA倉吉西瓜生産部会の岸本健志部会長は「今まで経験したことのない暑さの中での作業だったが、申し分ないおいしさとなった。昨年よりも高価格帯で推移していくよう努力していきたい」と話した。
同JAによると、京阪神や関東の市場を中心に9月下旬までに232・5トンを出荷し、7500万円の販売金額を目指している。