来月25日のエアソウルの米子-ソウル便の定期便運航再開まで残り1カ月となった。既に航空券の確保が困難な便もあるなど、誘客と送客ともに関心が高まっている。4年ぶりの定期便再開は地域にどのようなインパクトをもたらすのか、鳥取県内の動きを取材した。
「エリアをどういう商品イメージで売り込むのか」「観光客の情報をどこまで得られるだろうか」。米子市にある山陰インバウンド機構の会議室。交渉中の旅行会社の反応や旅行商品の販売戦略を巡って意見が飛び交う。
鳥取、島根両県の行政や企業でつくる同機構は今月、スマートフォン向けアプリ「ディスカバー・アナザー・ジャパン・パス」をリニューアルした。
外国人客がパスを購入すれば、中国地方と関西の美術館や観光スポットを割安で巡ることができる。入場にはQRコードを使うため、利用者の行動や移動範囲がデータ化できるメリットもある。今回は山陰エリア限定の1日券(2千円)を追加するなど、選択肢を増やした。