鳥取市滝山の畑で、珍しいサトイモの花が咲いた。畑を管理する鳥取市立川町4丁目の和口順三さん(73)は「長くサトイモを作っているが初めて見た」と驚いている。
花を咲かせたのは和口さんが十数年前に知人から分けてもらった親芋から育て続けた株のうちの5株程度で「特に変わった栽培はしていない。今となっては、何の種類か分からない」という。9月27日に、サトイモの株元から伸びた30センチほどの茎数本の頂に、カラー(サトイモ科)によく似た形のうす黄色の花が付いているのを見つけた。
10日ほど前まで変わった様子はなく、既にしおれた花も多くあったことから、和口さんは「ここ数日で咲いた」とみている。
サトイモは熱帯原産の植物で、高温多湿などの条件がそろえば花が咲くが、県内の露地栽培では珍しいとされ、和口さんは「今年の夏がひときわ暑かったせいかもしれない」と話している。