鳥取県米子市彦名新田の米子水鳥公園で10日、“冬の使者”コハクチョウの今季初の飛来が確認された。昨年よりも1日遅い飛来で、長旅を終えた成鳥1羽は水草を食べるなどして疲れを癒やした。
午前6時8分に同園のつばさ池で泳いでいるのを神谷要館長(51)が確認したが、滞在しているコブハクチョウに追いかけられて園外へ飛び立ったという。同10時5分ごろには、同園に戻ってきたとみられる個体が水草を食べていたところを、再びコブハクチョウが威嚇していた。
同園によると、約2千羽が中海周辺で越冬。同園には例年約300~500羽が飛来し、12月から1月にかけて飛来のピークを迎えるという。
神谷館長は飛来シーズンに向けてボランティアと草刈りなど準備を進めてきたとして「間に合って良かった」と安堵(あんど)。コブハクチョウの“暴君”ぶりは「しばらく追い回すことが続くと思うが、例年はコハクチョウが居着いてくれるので今季も大きな心配はないと思う」と話した。