21日に米子コンベンションセンターで開幕した米フェスタ2023「米生郷祭(よなうごうさい)」秋の大収穫祭と「農と食のフェスタinせいぶ」は、初日から大勢の人でにぎわった。夏の記録的な猛暑で野菜が高騰する中、名物の「軽トラ物産市」や飲食ブースに行列ができるなど来場者は実りの秋を実感していた。
開幕と同時ににぎわったのは新米おにぎりの配布コーナー。米子南高調理コースと調理部の生徒たちが、伯耆町産コシヒカリのおにぎり入りのパックを笑顔で来場者に渡した。
米フェスタは「米」をテーマに1988年から続く食イベント。会場にはおこわや餅のほか、米粉を加工したスイーツやパンなども販売され、各ブースの前には行列ができた。
白ネギやブロッコリー、大根、白菜、柿など鳥取県西部自慢の農産物が並ぶ物産市は例年以上の人だかりとなり、野菜の価格が上がっていることもあって飛ぶように売れた。
市文化ホール前には、JRで訪れた人に炭火で白ネギを焼いてもらうコーナーが初めて設けられた。来場者らはオリーブオイルと塩こしょうで味付けした白ネギを味わうと「甘くておいしい」と声を上げた。
親子で訪れた米子市旗ケ崎の会社員、川合ゆかりさん(33)は「子どもも楽しめるものが多く、にぎわいが久しぶりに戻ってきたように感じた。農産物や食べ物も気になるので、ゆっくり見たい」と話した。