障害のある人たちと地元デザイナーのコラボ 「バディアートTシャツ」お披露目・贈呈式

 障害のある人たちと地元デザイナーのコラボによる「バディアートTシャツ」のお披露目・贈呈式が25日、米子市内で開かれた。障害のある人の工賃アップや生きがいを引き出す「バディアートプロジェクト」の第1弾事業。15日の鳥取県東部を自転車で走るイベント「鳥取すごい!ライド」で使用・販売した。趣旨に賛同する企業も多く、関係者らはさらに取り組みを広げていきたい考えだ。

 山陰パナソニック(島根県出雲市)や地元デザイナーらによるプロジェクト。障害のある人とデザイナーがバディ(相棒)となってモノづくりし、同社が販売先や依頼につなげる仕組み。持続可能な社会を目指すビジネスモデルとして昨年8月に開始した。今後はプロジェクトでの仕事の中で袋詰めなども担ってもらい収入アップにつなげるほか、より多くの賛同する福祉事業所やデザイナー、企業を募っていく。

 Tシャツは、同イベント用にと元男子バレーボール日本代表でイベント運営「T-FIVE」の山本隆弘代表が賛同。あかり広場(米子市皆生温泉2丁目)の利用者5人の自転車や梨のイラストを担当し、市内のデザイナーがデザインした。

 市役所であった贈呈式で「多くの人に買ってもらい、多くのスタッフに着てもらってお披露目できた」と山本代表が好評ぶりを紹介。あかり広場の渡部真哉副代表は「発信したり、収入につなげることが苦手な分野。障害のある方も、ない方も含めて一緒にできるのがありがたい」と話し、伊木隆司市長にTシャツを贈った。

 同社の渡部幸太郎社長は取り組みの趣旨を語り「米子発のデザインとなった。どんどん全国、世界へ発信して最終的に工賃アップにつなげたい」と意気込んだ。

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